冬に原付バイクのエンジンがかからない!簡単なプラグかぶりの直し方

寒い冬に原付バイクに乗ろうとしたらエンジンがかからない・・・そんな経験ありませんか?
久しぶりならまだしも、さっきまで普通に動いてたのに。そんな時の対処方法をまとめました。

難しい整備は出来ない、あんまりバイクの事を知らないよ?って人向けに書いています。
プラグかぶりなのはわかっている人や取り敢えず動かせればいいって人は
目次の「3.プラグかぶりでもエンジンを始動する方法」まで飛ばしてください。

そもそもなぜ冬にエンジンがかからないのか

原付バイクのエンジントラブルに悩まされたことがある人は経験的に理解していると思いますが、エンジンがかからないのは冬の日で特に寒い日だったのではないでしょうか?

理由がわかれば対策が立てれるという事で原因も理解しておきましょう!

冬はガソリンが燃えにくい

原付はエンジンの燃焼室内で気化したガソリンと空気を混ぜた混合気にプラグから出る火花を飛ばして点火しスタートさせます。

この気化したガソリンというのが厄介で、燃焼室内の混合気の濃度は非常に絶妙なバランスを保っており、ガソリンが濃すぎても薄すぎてもとエンジンは点火せずプラグかぶりという状態の原因にもなります。

冬は気温が低く、ガソリンが気化しづらい環境になっているためエンジンがかかりづらいんです。

この理屈で行くと夏場は気化しやすく混合気のバランスが悪くなるはずですが、冬ほど苦戦するイメージはありません。

寒さでバッテリーが弱ってくる、劣化する

まず大前提としてバッテリーは耐用年数が長いだけで消耗品です。乾電池やスマホのバッテリーと同様に使用によって劣化し本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。

劣化だけでなく、バッテリー液の温度が下がることで新品であったとしても100%の性能を発揮する事が出来なくなります。

平たく言うとパワーがさがるわけですね。

そうなると原付のスタートの際に使用するセルのパワーが弱りモーターを回すパワーが弱くなってしまう為、エンジンが中々かからず最後はセルが動かなくなってしまいます。

キュルルルル・・・キュルキュル・・・キュ・・・セルが止まる音って絶望感ありますよね…。

こうなるとキックスタートしか手段がなくなってしまいます。

一度でも完全に放電した場合はバッテリー交換も必要です。

純正バッテリーは高く、コスパを考えるのなら適合品をどうぞ。

バッテリー適合検索はこちら
(※国産バイクのバッテリーを適合表から探す⇒メーカー選択⇒あいうえお順車種から検索)

型番の確認方法
(※型番がわからない場合はこちらで見方を確認して下さい)

ホンダDio、ヤマハジョグなどでコスパがいいのはこちら。年式によって適合不適合があるので必ず検索をかけてください。

TAIWAN YUASA [ 台湾ユアサ ] シールド型 バイク用バッテリー [YT4L-BS高性能版] 

純正品は高くてちょっと・・・と言う方向けです。
私も使用していますが、全然問題なく稼働中です。バッテリーが弱ってきたな?と感じたら是非交換してほしいです。

エンジンがかからない時にやってはいけない事

一発でエンジンがかからない時に絶対やってはいけない行動をあげます。

焦るとやってしまいがちなので覚えておいてくださいね。

何回もセルを回す。連続で回し続ける

一番やりがちなのがエンジンがかからないとパニくって何度もセルを回す、もしくは連続で回し続けてしまいバッテリーが上がってしまうことです。

原付に搭載されたバッテリーは運転していれば充電されますが、容量は多くありません。

目安としては5秒回して10秒やめるを2セット繰り返してエンジンがかからない場合はセルを回すのをやめましょう。

特に連続で回し続けてしまうとすぐにバッテリーがあがってしまい、完全放電(充電0状態)してしまうとバッテリーの性能が著しく低下してしまい交換が必要になる事もあります。

また完全放電状態ではキックスタートも至難の業になってしまいます。キュルキュルすら言わない場合は完全放電状態と見ていいでしょう。

その場合は、バッテリーを交換してください。

アクセルを回しながらスタートを試みプラグがかぶってしまう

これはマニュアル車に乗る人のあるあるかもしれませんが、アクセルを回しながらスタートをするとガソリンに火花を飛ばす「プラグ」という部品にガソリンがかかってしまい火花が飛ばない状態いわゆる「プラグかぶり」になってしまいます。

点火プラグから火花が飛ばなければエンジンがかかるわけがありません。

アクセルを開けた状態でエンジンスタートをすると燃焼室内の混合気濃度がどんどん濃くなっていき、エンジンがかかりづらくなり、その状態を繰り返すとプラグが湿気た状態になり「プラグかぶり」になってしまいます。

完全なプラグかぶり状態になると乾くまで待つか、プラグを交換するしか方法がありません。

ただ、そうとう何回もしつこくやらない限り完全にかぶった状態、プラグがだめになることはなく燃焼室内の混合気が濃すぎて点火しない状態ならまだスタートする方法があります!

ほとんどのプラグかぶりと言われる状態はプラグ完全にダメになった状態ではなく、スタート出来る可能性が残された状態だと思われます。

プラグかぶりでもエンジンを始動する方法

ネットで調べるとプラグをライターで焼くとかそもそも交換するとか押しがけするとかありますが、それが出来る人は恐らくネットで調べるまでもなく自分で解決出来るんじゃないかな?とおもいます。

バイクの整備が出来ない人でも試せる超簡単な方法を1つ紹介します。

アクセルを全開に10秒 長めにセルを回す(キックスタートする)

簡単な上に、かなりの確率で復帰出来る方法です。

1.まず、アクセルを全開にして10秒ほど固定する。

この時、アクセルをあおる感じにするのではなく全開にし続けてください。

2.アクセル全開状態のままセルを長めに回す。もしくは、キックスタートを数回行う

この場合でもセルは10秒程度にして下さい。可能ならキックが望ましいです。

3.エンジンがかかったら回転をあげて(スピードをあげて)走り続ける。

10分程度運転し続けてください。信号等とまる場合も完全にアクセルを戻さず
あおる状態で待機してください。

4.プラグを交換する

一度かぶったプラグはあまり信用出来ません。可能ならその足でバイク屋さんへ行き
交換してもらいましょう。

 

さっき禁止した事を全部やれって書いていますが、ポイントは全開にしてからスタートすること。

理屈としてはプラグかぶりの初期状態として燃焼室内部はガソリン濃度があがっているはずで、アクセル全開にすることで新しい空気を送り込み混合気のバランスを取り戻すことでエンジンをかけると言うことです。

もうひとつ納得は出来んが改善したんだからしゃーない(何度も経験してます)

その為、3のしばらく走るは必ず実施してください。バッテリーの改善と言うより走行によって燃焼室内の換気がされます。

プラグ交換の費用について

バイク屋さんで症状を伝えスパークプラグを交換して欲しいと伝えましょう。
部品代と工賃含めて1000円以下で済むはずです。

参考までにプラグ本体の値段はこれくらい。

NGK ( エヌジーケー ) イリジウムIXプラグ (ターミナル:ポンチカシメ)1本

プラグの交換はバイクのメンテナンスの中でもコストパフォーマンスが高いと思います。

一度かぶってしまったプラグはなるべく交換した方がいいだけでなく、年数の経ったバイクなら毎年冬になる前に交換すればエンジンスタートのトラブルが格段に減ります。

 

エンジントラブルを未然に防ぐ為のメンテナンス

出先で食らうと二度と経験したくないエンジントラブルですが、運よく復帰した場合は今後発生しないようにメンテナンスをするように心がけましょう。

最後に、コスパのいいメンテナンスを4つ紹介します。

定期的にエンジンをかける。走る。

無料で出来て、かつ最強のメンテナンス。定期的にエンジンをかけて乗ることです。

バッテリーの劣化やプラグ等部品の劣化は長期間乗らないことでも進行してしまいます。
よく言う所でバイク便や新聞配達の原付の走行距離(=寿命)は一般の人の2倍から3倍以上といわれます。

もちろん定期的なパーツ交換やメンテナンスの賜物ではありますが、毎日乗るというのは最高のメンテナンスのひとつです。

故障や不調にもすぐ気づけますしね。

プラグ、エアクリーナーの交換

どちらもエンジンのかかり具合に影響があるパーツです。自分で整備出来るレベルですが工賃もそんなにかからないのでバイク屋さんに持ってくのが安定。

部品代はプラグ500円、エアクリーナー1000円 工賃が500~1000円くらいです。

バッテリーの交換

バッテリーの交換もおすすめです。原付の場合、マイナス・プラスドライバーさえあれば自分でバッテリー交換が出来ます。時間も10分もあれば足りるのでおすすめ。

値段も数千円で済み、一度交換すれば数年単位で効果が実感出来るので超おすすめです。

バイクカバーで保護する。

主に埃や雨避けですがゴム部品をはじめバイク部品は温度差に非常に弱く特に長期保管の場合、野ざらしはバイクの寿命を縮めると共に、保管明けの始動にも大きく影響します。

特に、冬の夜間に0度を下回るような場合や、霜が降りるような地域の場合はバイクカバーをすることでバイク部品の寿命が延命出来ます。

ネットか2りんかんで一番安いのでいいので購入をお勧めします。バイク屋さんで買うとくっそ高いの推されたりするので注意。出来れば耐熱性のものがいいですが、原付であればそこまで気にする必要もありません。

付け外しの手間を考えると大きめが扱いやすくておすすめです。

トラブルを機会に売却してしまうのも一つの手段

毎日の通勤で使う方など、頻繁に使用するのであれば修理やメンテナンスにお金をかけたいところ。

しかし、滅多に乗らないのであれば、トラブルを機に売却してしまうのもいい選択です。
メンテナンス以外にも毎年(自動車税2000円や自賠責保険7500円)は乗らなくてもかかる費用。

バイク買取専門店バイクワンなら、全国出張査定完全無料で原付バイクの販売が可能です。

もちろん査定結果に満足出来なければ「お引き取り下さい」の一言でOK!

私自身不動車を一度売却しましたが、思ってもみなかった値段が付くかも?
売りきがなくても一度査定してみてはいかがでしょうか。

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